酒誘う一品で二人、
ひつまぶしの前のお愉しみ。
14F 赤坂ふきぬき
いかにも通好みの見た目で酒を誘う、鰻屋の「肝焼き」(1本 540円)。日本酒にいく前に、生ビール「キリンブラウマイスター」(中 720円)で喉を鳴らし、酒宴の幕を開ける。
この一串に、いったい何匹分の肝がひしめき合っているのだろう。職人が早朝から奥の厨房で捌く大量の鰻の肝を丁寧に下処理し、串に刺してサッと焼いたら、秘伝のタレに付けては焼きを繰り返すこと、三度。すると、香ばしくてほろ苦い、物知り顔のこの酒泥棒は出来上がる。
噛みしめるほどに広がる旨味とコク。キリンブラウマイスターが喉を越え、クリーミーな泡の蓋で封じ込めていた華やかな香りを解き放てば、肝の苦味とホップの苦味がぶつかり合って調和して、奥深い境地へと――
とつとつと語り始めた、いつもはしない深い話。サシでやるなら、苦み走ったこの一品から。お一人さま1本限定の貴重品ながら、心配には及ばない。「肝わさ」、「うざく」と、日本酒進む美味が続々、あとに控える。
〆のひつまぶしまで、サシのみの夜はまだまだこれからだ。








埼玉の酒蔵で造るオリジナルの日本酒、その名も「ふきぬき」をぜひ
[写真左]肝わさ 720円下処理した鰻の肝をサッとゆで上げ、わさび醤油で味わうシンプルな一品。ツンと鼻にくるわさびの刺激をアクセントに、肝本来の旨味を堪能したい。提供は17:00から。
[写真右] うざく 1,300円蒲焼を、細かく包丁を入れ塩で程よくしんなりさせたきゅうりやみょうがとともに、自家製のちょっと甘めの三杯酢で。鰻の「う」と、「ざくざく」切ったきゅうりで「うざく」。すっきりとした味わいのオリジナルの酒、「ふきぬき」で。
赤坂ふきぬき
- 新宿高島屋タイムズスクエア|レストランズパーク 14F
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- 営業時間
- ランチ 平日 11:00~14:00(L.O. 14:00)
土・日・祝 11:00~15:00(L.O. 15:00)
ディナー 平日 14:00~23:00(L.O 22:00)
土・日・祝 15:00~23:00(L.O 22:00)
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- 電話番号
- 03-5361-2028
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- 個室:1室
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